元BNK48 2期生のNatherine Dusita(ナタリーン・ドゥシター)をBNK48の所属事務所Independent Artist management社(iAM)が訴えた民事裁判の判決が1月29日、バンコク・ラチャダーの民事裁判所でありました。




 

判決が言い渡された後、外でマスコミの囲み取材を受ける様子をNatherine自身がインスタグラム・ストーリーに投稿しています。

今回の民事裁判、争点と判決がどのようなものだったのかをタイラットなど新聞サイトが報じた内容と囲み取材の動画から見ていきます。





(出典:新聞『タイラット』

 

争点はNatherine側弁護士の話によると大きく3点がありました。

 

①契約終了

Natherine側は退職を文書でiAM社に告げたが、iAM社は未だに許可していない。

 

②SNSの使用

BNK48で使用していたインスタグラムとFacebookのアカウントを、NatherineはBNK48を辞めた後も使い続けている。iAM側は返還を求めている。(うちFacebookはNatherineが既に削除済み。)

 

③名誉棄損

ファンがNatherineにプレゼントを贈ったが手元に届いているかとDMを通して尋ねたのに対してNatherineが届いていないので「全部消えてなくなった」と返答したところ、ファンがそのやりとりのスクショをFacebookに投稿してBNK48運営を罵った。iAM社はこの事実を「スタッフを泥棒だと非難した」と捉えてNatherineを名誉棄損で訴えた。

 

iAM社側は上記3つの争点を根拠にアーティスト開発費、慰謝料など総額1,588,298バーツと年率7.5%の利子の支払いをNatherineに求めていました。




 

判決はNatherine側の話によると次のとおりでした。

①契約終了

NatherineがiAM社に退職を文書で告げた2020年1月6日をもってBNK48としての身分は終了したとの判決が出されました。iAM社が退職を許可しないのは不当であると判決は指摘しています。

この点についてNatherineの父親と弁護士は、

グループ内の他の人にも適用される。退職したい人は許可を得ずに退職できる。被雇用者は契約破棄をしたければただちに破棄通告ができる。

とも語っています。今後グループ内メンバーらに波紋が広がるかもしれません。

 

②SNSの使用

SNSに投稿された作品は所属事務所の作品であるという理由から、裁判所はNatherineに対してインスタグラムとFacebookのアカウントをiAM社に返還するよう命じました。

この点についてNatherineの父親は、BNK48を辞めた後にそれまでの投稿を全て削除していることから以前の作品をNatherineが使用することはできない。さらに契約書には退職時のSNSの扱いの規定がなく、返還すべきものなら当初からそう言うべきだと語り、アカウントに執着はないが今後の指針とするためにもはっきりさせたいとしてこの点は争う意向を伝えています。

 

③名誉棄損

Natherineの「全部消えてなくなった」との投稿には誰がプレゼントを持って行ったのかが書かれていないうえに一般の人は誰が持って行ったのか知る由もないため、名誉棄損には当たらずこの部分についての慰謝料支払いは発生しないとの判決でした。

 

そして裁判所はNatherineに対してiAM社に10万バーツを支払うよう命じました。
この金額についてNatherine側弁護士は「契約破棄の賠償額」だと説明しています。どのように算出された額なのかは不明ですが、裁判所から基準が示されたので事務所に不満があったり辞めたがっている人は今回の判例を自分に当てはめて使うこともできると弁護士は呼びかけています。

 

なお囲み取材でNatherineの父親から驚くべき発言がありました。今度はNatherine側がiAM社を訴えるというのです。

争点は「まだ全てを受け取っていない報酬」。Natherineに限らずグループのメンバーらは契約書に記載のない仕事もしてきたのだそうです。事務所は契約書にない仕事をメンバーらにさせてそこから利益を得たのならその分も分配すべきだとの主張です。Natherine側が要求する額は2千万バーツ以上にのぼると父親は語っています。

 

Natherineは判決後にFacebookに投稿をしています。




 

添付画像の文面を訳すと次のとおりです。

 

私のBNK48からの退職は、
完全な退職となった。
そしてもう法律的に正しい退職になりましたよ。
グループからの退職は2020年1月6日から効力が生じている。よって仕事を依頼したい方は心配せずに依頼できるようになりましたよ。クリアされましたーー。

そしてInstagramを @natherine.dusita に引っ越しさせてください。今後そちらを使います。

*備考:私が退職したのは、彼らの方針に応じられなかったからです。彼らは新たな契約書にサインをさせようとした。その契約書の諸々の条件は従来と同じではなく、私はそれらの条件を受け入れられなかったので退職した、彼らを嫌いだったり不満だったりしたからでは間違いなくありません。私は上の人を常に尊敬してきた。ただ自分の権利を頑張って守りたかっただけ。グループの仲間みんなが大好き。そしていつも応援している。

 

補足すると、BNK48のマネージメント契約書は今までに内容の更新が2回あったようです。
1期生が2016年末に締結したのが初版。2019年4~5月頃に更新されたものが2つめ。そしてNatherineがFacebook投稿で退職の理由になったと語っている2020年1月頃の3つめの3種類です。

なお2つめの契約書への更新の際には運営とメンバーの間でかなり揉めたようです。

 

 

2019年4月14日のライブ配信でCherprangが運営への不満をこのように口にしたのも、契約書更新についてだと思われます。この2つめの契約書からライブ配信手当の支給要件が従来の月1回1時間から「月3回かつ合計3時間以上」に厳格化されたのが更新内容の一例です。

Natherineがサインを拒んだ3つめの契約書はいったいどんな内容なんでしょうね。

 

判決のあった日にNatherineは、引っ越し先のインスタグラムに次の投稿をしています。

 

 

この投稿をInstagramで見る

 

@natherine.dusitaがシェアした投稿

引き下がるの禁止。疲れるの禁止。立ち止まるの禁止。
進み続けよ。さらに遠くへ行け。

ファンのみなさんがいつもそばにいる 🙂
その人達に誇りに感じてもらいなさい ❤️
あんたには十分な才能があるんだから、ナタリーン。
You know your worth.

 

意志の強さがにじみ出ていますね。

このとおり、NatherineとiAM社の民事裁判は、iAM社が控訴する可能性も含めて今後も続く可能性が高そうです。