BNK48がプレゼンターを務めている「THAI-DENMARK MILK LAND」。オリジナルのタイアップソングを歌い、セントラルワールド前広場を借り切ってイベントを開催するなど、今までになくBNK48側のサービスが良いように目に映ります。

それには今までのプレゼンター契約とはかなり異なった事情が存在していることが判明したのでお伝えしようと思います。





(出典:Milkland Story Facebook

4か月前の8月29日、BNK48の12人がドリンク販売店舗チェーン「THAI-DENMARK MILK LAND」のプレゼンターになることが正式に発表されました。

この「THAI-DENMARK MILK LAND」は農業協同組合省の監督下にあるタイ国営企業、タイ酪農振興機構(Dairy Farming Promotion Organization Of Thailand)が運営する、主に牛乳をベースとしたドリンクなどの乳製品を提供する店舗で、直営2店舗、フランチャイズ174店舗をタイ全国のショッピングセンター内などに展開しています。

なぜ国営企業でしかもデンマークの国名が付いているのかと言うと、前国王ラマ9世が深く関わっています。1960年9月、ラマ9世が欧州視察へ行かれた際にデンマークの酪農に非常に関心をお持ちになり、翌年両国政府の間で酪農技術支援の契約が締結され、1962年にサラブリー県に牧場がオープンしたのが始まりです。

1971年にその酪農事業の移管先としてタイ酪農振興機構が設立され、THAI-DENMARKブランドの酪農牛乳を長年販売してきました。

そんな経緯があるため、上の写真の後列中央に写っている女性は農業協同組合省次官です。左の男性は実質的なタイ酪農振興機構の代表を務める副所長です。




そのタイ酪農振興機構が店舗チェーン「THAI-DENMARK MILK LAND」事業を始めたのはつい最近、2018年のこと。そして今回BNK48がその「THAI-DENMARK MILK LAND」の部分のみのプレゼンターに就任したのです。

当初は由緒ある国営企業のブランドのプレゼンターになれて凄いとの声が多かったのですが、ここに来て実態が判明しました。

 


(出典:ビジネス新聞『プラチャーチャート・トゥラキット』サイト

 

ビジネス新聞『プラチャーチャート・トゥラキット』サイトの12月18日付けの記事「iAM(アイアム)がTEA STORYと手を取り合い、2020年のゆく年を飾るマーケティング事業の勝利のパンチを繰り出す」で興味深いことが明かされています。

上の「THAI-DENMARK MILK LAND」プロモーションイベントの写真左端はBNK48のMobile、右端はTarwaanで、右から2人目はBNK48新支配人Pimさんですが、その左隣の女性はMissパットラパパー・ボウォーンワッタナ TEA STORY PRARAM 9 CO.,LTD.ゼネラルマネージャーと記事で紹介されています。

ボウォーンワッタナという姓、iAM社CEOジラット氏と前BNK48支配人ジョブさんの兄弟と同じ姓なのです。2人の妹なのでしょうか。少なくとも親族なのでしょう。

TEA STORY PRARAM 9 CO.,LTD.という会社はショッピングセンターのセントラル・ラマ9で「TEA STORY」というドリンク販売店を経営しています。

 


(出典:wongnai.com

 

なぜTEA STORY PRARAM 9 CO.,LTD.のゼネラルマネージャーを務めるジラット氏兄弟の妹(?)が「THAI-DENMARK MILK LAND」プロモーションイベントで写真に納まっているかというと、todayhighlightnews.comの10月6日付け記事に答えがありました。





(出典:todayhighlightnews.comの10月6日付け記事

 

タイ酪農振興機構の副所長への取材記事なのですが、次のようなことが語られています。

 

2021年についてはフランチャイズ店約80店の募集計画がある。バンコク-近隣県および地方の市街地、学校、ショッピングセンター、オフィス、病院をターゲット地点としている。

さらにTEA STORY PRARAM 9 CO.,LTD.をタイ酪農振興機構に代わってフランチャイズ経営権受任者とした。5月1日から開始し5年契約だ。

これまでタイ酪農振興機構は2018年からThai-Denmark Milk Landを自社投資とフランチャイズで運営してきた。しかしタイ酪農振興機構としては現在ある店舗をTEA STORY社に委譲して今後運営してもらう。タイ酪農振興機構はこの事業の目標を全支店から約10%の収入をタイ酪農振興機構にもたらすこととに据えている。

 

BNK48がプレゼンターとなったことでスポーンサー契約代金をiAM社が得たのではなく、iAM社経営陣の身内がゼネラルマネージャーを務める企業が「THAI-DENMARK MILK LAND」の経営権を5年間限定で譲り受けた(買い取った?)ということだったのです。

 

TEA STORY PRARAM 9 CO.,LTD.の情報を商務省商業開発局のデータベースで見てみると、





(出典:商務省商業開発局のデータベース

役員リストのところにMissパットラパパー・ボウォーンワッタナの名はないので、統括部長といった感じの役職なのでしょう。ただ実質的な社内での権限は強いのかもしれません。

ひょっとするとiAM社が稼いだ資金が投入され、新型コロナ禍の中でアイドル事業のリスクヘッジの性格を持たされている可能性もあり得ますね。

「THAI-DENMARK MILK LAND」は身内の、もっと言うならファミリーの事業になったからこそBNK48を使ってここまでサービスをしているということなのだと思われます。

 

<その他参考資料>