BNK48 2期生Mewnichが主演の映画『SisterS サイアムのグラスー』が4月4日(木)にタイ全国の映画館で公開されました。
初日とあってMewnichは姉役のジョージョーさんらと舞台挨拶にサイアムパラゴンのParagon CineplexとセントラルワールドのSF Cinema Worldに姿を見せたようです。前日に映画製作会社サハモンコン・フィルムのFacebookで告知がされていましたが、Mewnichもインスタグラムのストーリーで告知していました。
最後の投稿のタイ語を訳すと、
ジョーさんはハッピーになれた?と言ったけどハッピーハッピーハッピー。
ハッピーですよ、ジョーさん。ジョーさんがとても幸せになれますように。全てが願いどおりになりますように。一緒に経てきた全てにも感謝しています(笑)。私達がこれからもこんな感じで愛し合うウィーナーとモーラーでずっといられますように。
映画の登場人物について、今までにSF Cinemaのツイッターが何人かの登場人物の説明をしていました。
Mewnich:モーラー 妹。グラスーになるために生まれた。
ジョージョー:ウィーナー 姉。グラスーを殺すために生まれた。
イン(ヤヤ・イン):ラートリー グラスー一族の女王。
サハモンコン・フィルムのFacebookが4月4日の公開日にさらに相関図を投稿しています。
上段一番左:グラスー・ドゥアンダーウ
上段左から2人目:グラスー・ラートリー
下段左:グラスーの手下上段右から2人目:グラスー・ソイ
上段一番右:ギン
中段(男性):シン
下段右から2人目:モーラー
下段一番右:ウィーナー
この相関図には続柄などの関係が記されていないところがミソです。
ちなみにグラスーとはタイでもっともポピュラーな幽霊というか妖怪の種類のことです。昼間は人の姿をしていて、夜になると頭部とそれにつながった内臓だけが体を抜け出し、宙をさまよいながら腐ったものや汚物を食べると信じられています。
この映画ではそのグラスーを幽霊・妖怪ではなく、生き物の一種として描いています。
筆者は公開日に『SisrerS サイアムのグラスー』を映画館で観てきました。
(Terminal 21アソークの映画館SF Cinemaにて)
重要な部分のネタバレをしないように感想を書きたいと思います。
見て一番印象に残ったのは、Mewnichの演技力です。BNK48に入る前に芸能活動歴があるにはあった彼女ですが、ベテラン子役というわけではなかったはずです。それなのにぎこちなさの全くない自然で表現力のある演技を見せていたことに驚かされました。
映画のストーリー全体からはタイ語で「パーラ」(ภาระ)という言葉がキーワードになっているように感じました。「負担」や「責務」という意味の語です。
ウィーナーが背負ったこの「パーラ」に思い悩むところが、今一つはっきりはしませんがこの映画で訴えたいことなのかもしれません。
あとはタイの恐怖映画らしく、人が簡単に死にます。
結末もそういう意味ではいかにもタイ映画らしいと言えるかもしれません。日本人だったらあのような終わり方はきっと思いつかないと思います。そこがBNK48らしく、まさにサプライズでした。
映画好きの方の目にどう映るか分かりませんが、タイらしい恐怖映画の入門にうってつけかもしれません。そこまで怖すぎずグロ過ぎず、Mewnichの可愛さもあるのでちょうど良い感じの映画です。