BNK48 9thシングル『ヘビーローテーション』のMVが7月26日に公開されましたが、ご覧になりましたでしょうか?

MVの出来栄えには賛否両論が起きていますが、同時にコンセプトやストーリーを解釈して論じるファンもSNSでは見られました。




 

そんな中で注目を集めた解釈は「THE STANDARD POP」Facebookに7月28日に投稿されたコラムでした、
要約すると、

  • メンバーの多くが夢を「BNK48が一番遠くまで行くこと」と語っていた4年前から「みんなが元どおりにBNK48を再び愛してくれるようになるだけで十分」へと状況が変化した。
  • 真っ暗なステージは「今の大変な状況」を表している。その状況下でもメンバーらは夢を諦めずに練習を重ねて、輝く努力をしている。
  • 「明るい野原」と名付けられた丘でのシーンは、大変な道のりの途上での心の強さを表現している。
  • 空席の観客席に向けてステージから微笑むシーンは、待っている人がいるかわからなくてもみんなに「愛の告白」をするために戻ってきたことを表現している。
  • 最後にメンバーがそれぞれの方法で「愛の告白」をしているシーンは、これからもみんなに「愛の告白」をここからし続けることを宣言したもの。

といったものです。
ツイッターでのタイ人ファンの反応を見る限り、この解釈は多くの人に支持されていたように感じます。

 

しかし8月1日になって、このMVのコンセプトや撮影の裏側がかなり判明しました。BNK48のドキュメンタリー映画『GIRLS DON’T CRY』監督のトゥーさん(Nawapol Thamrongrattanarit)が、『ヘビーローテーション』MV関係者3人を招いて自身のFacebook上でZOOMを使用したライブ配信を行ったのです。





(出典:Nawapol Thamrongrattanarit Facebook

 

出演者は、

  • トンさん(Eakarpon Settesuk) 右下
    ディレクター
    普段はCMやMVのディレクターをしている
    『RIVER』MVのディレクター
  • ハムさん(Natdanai Naksuwan) 右上
    カメラマン
    『初日』『次のSeason』『BEGINNER』『君のことが好きだから』MVのカメラマン
  • アームさん(Chonlasit Upanigkit) 左下
    編集
    普段は映画編集がメイン。『バッドジーニアス』『HOMESTAY』など。『GIRLS DON’T CRY』も多少手伝った
    『RIVER』MVの編集

つまり、このMVのディレクター、カメラマン、編集の3人が登場して2時間17分ほど語りました。

その中から大事な部分だけまとめると次のようになります。

 


(出典:BNK48公式Facebook

ディレクター
  • 運営は当初トウモロコシ畑での撮影をリクエストした。しかしイメージよりもトウモロコシの背が高く場所を変えた。
  • 運営からポップコーンをMV内で見たいとのリクエストがあった。
  • それ以外は比較的自由だった。
  • 水着撮影ができるか尋ねたらダメとの返答だった。
  • メンバー達の自然さを表現したかった。
  • 今までのMVには元気な明るさを表現したものが多かったので違うことをしたかった。多くの人にメンバー達を好きになってもらうにはメンバーの自然さを見せるのが良いと判断した。
  • 役柄はあったが、このショットでこちらを振り向いてといった細かな指示はなく、ドキュメンタリー撮影のように1カットで撮影した。炎天下でメンバー達が心配だったのも1カットで撮影した理由。
  • この歌詞のフレーズの部分では誰を中心にするかという打ち合わせはあった。
  • メンバーにも自然な感じのMVを撮りたいので細かく指示しないと言ってあった。やりたいようにさせた。
  • 日本っぽい自然らしさを出したかった。それは普段着シーン・学生服シーン・ロケーション・色彩にしてもそうで、日本的なカッコ良さを出したかった。日本のポカリスエットのCM風をイメージ。
カメラマン
  • 過去携わったBNK48のMV作品に対するSNSでの反応を読んで改善するようにしてきた。
  • 『BEGINNER』の時はメンバー達が多忙のためか疲れていたが、今回は新型コロナの影響で休めたからか万全の状態で臨めていた。
  • 自然さを大事にするために細かなアクションの指示はしなかった。
編集
  • 『RIVER』はカット割りが決まっていたが、『ヘビーローテーション』はそうではなかった。
  • 「愛の告白」のMV撮影の様子というコンセプトだった。
  • 選抜総選挙の順位に従って、Musicが2回見えたらCherprangも2回見えないといけない。Janeは2回より多く見えないといけない。そういう面でMVでありながらCMでもあるのでプレッシャーがあった。
  • しかし撮影したシーンだけから編集しないといけないので、(良いシーンが見つからない等で)順位どおりの登場時間にできない部分もあった。
  • 最初から考えていたのは、メンバーに「愛の告白」をさせて見ている人にそれを感じ取ってほしいというのがコンセプト。

 

…といった内容でした。

 

改めて整理して、興味深いポイントを挙げると、




  • 運営からディレクターへのリクエストは「トウモロコシ畑での撮影」「ポップコーンをMVで見せること」の2つだけで比較的自由に制作させた。
  • 日本のポカリスエットの高校生らが踊るCMのイメージを参考に、自然なカッコ良さをコンセプトに据えた。

    (トゥーさんがネットで画像検索して示したところ、ディレクターさんは「それだ」と答えていました。ポカリスエットCM撮影時の様子の写真集です。)
  • メンバー達の自然な様子を大事にするために細かな指示はなく好きにやらせた。
  • 運営から編集にはメンバーが総選挙順位順の登場回数になるよう指示があったが、そういかない部分もあった。

それ以外に「予算と時間の兼ね合いで」という話が出ていました。したがって予算が潤沢にあったわけではなかったことが窺えます。ステージのシーンがなぜ暗いのかの答えが聞けませんでしたが、おそらくこの辺りに理由がありそうです。また撮影は2日間の日程で行われました。

 

4人のライブ配信の内容はこんな感じでした。皆さまの『ヘビーローテーション』MV理解の一助になれば幸いです。

 

なお、MVで描かれた『愛の告白』MV撮影クルーの役割ですが、Mobileがライブ配信で一部メンバーについて説明したのであわせてお伝えしておきます。

  • Jane:ディレクター
  • Music:メインカメラマン
  • Pupe:雰囲気を撮影するカメラマン
  • Mobile:ディレクター助手
  • Kaew:メイク
  • Pun・Jennis:ダンス講師
  • Noey:音響