ビジネス・ウェブマガジン『Positioning Magazine』に6月10日、BNK48 OFFICE ジラットCEOのインタビュー記事が掲載されました。

内容が興味深いので以下に全文を日本語訳いたします。

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確定! タイのブームはまだ強力。BNK48が版図を拡大しアセアン-中国に風穴を開ける時が来た。

日本からのフランチャイズであるBNK48のビジネスモデルが「idols you can meet」とのコンセプトで2017年6月に1stシングルでお披露目された後、BNK48の名は2年間常にブームの中にあった。全方位のTalent Managementから利益を生む新しいビジネスモデルであり、投資資金を「workpoint社」と「Plan-B社」双方から引き込んだ。BNK48の今後の進む先は、アセアンと中国のマーケットでの人気の版図拡大を次のステップに見据えている。

この2年間常に続いたBNK48人気のブームは、BNK48の1, 2期合計51人のファン層を1千万人以上有している。BNK48メンバーのコンテンツ、イベント、販売商品といった全分野の活動を応援するグループである。ファンのパワーがはっきりと反映されたのが、初の「選抜」総選挙の実施で、券は70万枚以上、金額にして1億4千万バーツ売れた。ビジネスがターゲット層をはっきりと有したことから、提携先からの共同出資とスポンサーからの提供への関心を得た。

Positioningでは、BNK48 OFFICE ジラット・ボウォーンワッタナ最高経営責任者に今後のBNK48のストーリーと次なる進路についてインタビューを行った。

ブームは今までどおりと主張

2017年に1stシングルでBNK48がスタートしてから、現在では「アイドル・マーケティング」モデルがどのような事業形態なのかを多くの人がよりはっきりと理解して知ったと信じている。そして芸能界とマーケティングの新たなセグメントになったと言える。それは皆が認め、存続していくもので、一過性のブームではない

BNK48が2017年に『恋するフォーチュンクッキー』で上に振り切れたブームとなった後、現在ではYouTubeの再生回数が1億7千万回になった。この2年間常にイメージキャラクターの仕事を20のブランドで獲得し、ドラマ、映画、TV番組出演の仕事があった。しかしやはりこの人気ブームはまだ続くのかどうかという疑問が生じる。


ジラット・ボウォーンワッタナ氏

ジラット氏はBNK48人気のブームは、放送が終了してからもうしばらくが経つドラマ『ブッペーサンニワート』よりも先に来たが、今でもBNK48はまだ話題になっていていつも出る仕事があると語った。「今でも全てが今までどおり」で握手会は混雑し、イベントに出るとショッピングセンターは人が溢れかえるのは今までどおりと言う。メディアが去年と比べるとあまり話題にしなくなったものの、BNK48ファンは今なお常に話題にしていて、メンバーに関する活動があるとツイッターのトレンドでまだ1位にランクインすることから見て取れる。

私達はBNK48をブームではないと見ている。芸能界に生まれた新たなセグメントであり、今後も存続し続ける。ファンは全国に1千万人。子供と青年の層が主体だが、ファン層は新たなコンテンツ制作によって拡大している。

私達の責務はBusiness DevelopmentとContent Developmentをより広く行うことだ。BNK48を永続的に成長するプラットフォームにするためだ。

BNK48 Filmsがコンテンツを製作し海外に進出

昨年から開始したContent Developmentの一つがBNK48 Filmsだ。映画とドラマ分野に投資をするBNK48の事業計画の一つだ。なぜならBNK48メンバーらがファン層の面で強固になり、芸能界での仕事、歌、ダンス、演技の練習を重ねたら、メンバーらに仕事の機会を探すのが会社の責務だからであり、それは会社が目標に定めた地点、つまり歌についてだけではないTalent Managementへ進むためだ。

映画とドラマのコンテンツは、BNK48の「人気の版図を拡大する」目的に応えるのに役立つと見ている。新たな地域に進出して、国内にいる楽曲での従来のファン層の他に、海外のファンを見つけに行く。なぜなら「タイの映画とドラマ」は海外で人気を博しているコンテンツだからだ。

「映画」はメンバーらに海外での新たなチャンスを見つけるのに役立つコンテンツだ。ターゲットはタイ周辺のアセアン諸国と中国であり、今後のBNK48にとっての重要戦略だ。

メインターゲットを中国に見据えるのは、よく知られているように中国人はタイ観光とタイ料理が好きであり、タイのスターが好きだ。今現在多くのタイ人スターが中国で成功を収め有名になっている。したがってBNK48の映画は中国マーケットに入り込むチャンスがある。そして人口13億人のマーケットに風穴を開ける非常に大きなチャンスと捉える。「したがって版図拡大のメイン戦略は中国マーケットにある。」

現在BNK48のファン層はWeiboを通じて接している。しかしより広いマーケットを望むなら、「映画」にその役割を果たさせた方がいい。なぜなら近隣諸国と中国で人気の国際的なコンテンツだからだ。したがってマーケットに風穴を開けるチャンスはより高く、イベントやショービジネスにつなげていける。

映画に年4回投資

BNK48 Filmsの目標は、映画とドラマを少なくとも年4本制作することだ。100%自社出資でも共同出資でも事業の形態はさらにいくつものモデルに進める。クオリティの高いプロジェクトにBNK48メンバーらを送り出し出演させる。昨年BNK48メンバーらは他の映像制作会社のプロジェクトを通じて映画とドラマの仕事に出た。

「BNK48メンバーらを映画とドラマの仕事に送り出す上で大事なことは、チャンスとメンバーらの適役を見極めなければならないことだ。しかし適役でかつ良いプロジェクトを待たなければならないなら、この形態での仕事は待ちきれないかもしれない。なぜなら映画制作会社は現在年に1~2本を製作していて、さらにメンバーらに適した役を選ばなければならないからだ。私達が待ちきれないなら、立ち上がって自らで映画を製作しなければならない。」

BNK48 Films出資による初の映画は『Where We Belong』そこに私はいるかだ。有能な監督「コンデート・ジャートゥランラッサミー」とBNK48メンバーの2人の主役「グラテン-ジェニス・オープラスート」「ミュージック-プレーワー・スタムポン」にグループのメンバー6人が共演し、6月20日に映画館で公開される。

その後続けてBNK48 Documentary パート2『REAL ME』が8月頃に映画館で公開される。共同出資映画プロジェクト『Thi Baan The Series x BNK48』は10~11月頃となる。

2020年には映画をさらに4本制作する計画を立てている。これにはTVドラマは含まれていない。契約締結済みは2本で、自社出資と共同出資だ。しかし共同出資プロジェクトがなければ全て自社出資する用意がある。BNK48の51のTalentを有するメンバーらが演技分野の仕事に備えている。

初の自社出資映画『Where We Belong』については、製作予算を約1千2百万バーツ、マーケティング予算をさらに6百万バーツ使った。最初の期待は「赤字にならない」こと。それは映画鑑賞券販売の数字を必ず4千万バーツにしなければならないことを意味する。なぜなら収入を映画館と半々に分けなければならないからだ。しかしスポンサーからの収入もある程度ある。さらに映画の販売商品もあり、これは新プロダクトを生み出すもう一つのチャンスとなるだろう。

もう一つの大事なチャンスは、海外での版権販売だ。現在映画は版権においてミャンマー、ラオス、カンボジアといった近隣諸国から問い合わせが来ている。中国については、既にエージェントを立ててマーケティングを行っていて、BNK48の映画をマーケティングするベースに適しているであろうオンライン・プラットフォームに目を向けている。そして映画館で公開する必要はない。なぜならメインの課題はBNK48を映画コンテンツを通して海外で多くの人に知ってもらい好きになってもらうことだからだ。それは収入を生むことをメインに見据えている映画事業者と異なる課題だ。その他に例えばNetflixといった他のオンライン・プラットフォームに版権を販売することができる。全てのチャネルで網羅的に収入を稼げれば利益を得られるはずだ。

「映画が投資に見合えば、私達の利益は、新たな能力を伸ばすことにおいてメンバーらのチャンスとなり、人気度が上昇する。そしてタイの良いコンテンツを海外に連れ出すチャンスになる。」




ブーム管理にはイベントを毎月やらなければならない

BNK48人気のブームはこの2年常に起きていた。人が「ブームには浮き沈みがある」と見るのは普通のことだ。しかしジラット氏は、BNK48の事業は絶えず続くブームに頼っているのではなく、新たな「ビジネスモデル」上の事業であり、ファンを集めるビジネスなのだと強調した。メディアのブームは話題になることが減少しても、ファンはまだ増えるチャンスがある。厚いファン層は15歳未満の女子と15歳以上の男性であり、新たなコンテンツによって他のグループに拡大するチャンスを生む。

「ブームという語は話題性ということだ。しかしファンかどうかはまだわからなくてもBNK48はファンを集めるモデルだ。1億回再生の曲があるのを見るが再生回数は多くても何も売れていない。しかし私達は1億7千万回再生の曲と1千万回再生の曲数曲だが常に商品を売れる。この事業で肝要なことはブームには無く、ファン層が増えるか否かにある。私達はブームが下降線に入るよりもファン層が減少した時がむしろ恐ろしいことだと見ている。」

今日に至るまでBNK48はマーケティングを休んだことはない。BNK48のストーリーが常に存在しているのを目にすることができる。映画制作をして、Bie The SkaとCollaborateの提携をして新たなYouTubeチャンネルを開設して共同でファン層を拡大する。自社で色チーム対抗スポーツイベントを開催する。「私達は仕事に一生懸命」だと言える。それで活動とマーケティング、コンテンツが継続的に生まれる。

仕事で肝要なことは、BNK48にはTalentを有するメンバーが51人いるということだ。メンバーら全員に仕事があるようにしなければならない。メンバーらに仕事があるようにできるには、新プロジェクトを常に作り出さないといけない。そして新プロジェクトがあれば人々が常に話題にするようになる。いつであっても静かなら全てが静かになって、メディアを通して話題にされなくなる。

したがって努めて「毎月」継続的に活動を入れる。映画や色チーム対抗運動会といった大きなプロジェクトかイベントやロードショーといったいくつかの仕事が合わさった小さな活動かを問わず、スポンサーが付かなくても自社で行う。なぜなら投資をしなければならないことだからだ。収入を得る方法が他の事業と異なっているからだ。例えば、地方県での握手イベント開催では券を10,000枚売ることができる。

BNK48の収入源の主軸は楽曲のシングル、握手券、販売商品の販売からで70%、スポンサーシップが20%、その他のコンサートチケット、新コンテンツなどが10%となっている。今年以降は「コンテンツ」からのその他の収入がBNK48 Filmsによって増加する。戦略のある成長であり、BNK48メンバーらの付加価値を増して作り上げるビジネスだ。それは将来、会社に主軸となる収入を築くだろう。同時にメンバーらの人気度を増す仕組みでもある。

「来年末に何が起こるか。私達はドラマと映画で主演女優のレベルになったBNK48メンバーらを10人擁している。それが会社を非常に頑丈にさせる。なぜなら続いてやって来るのはスポンサーシップだからだ。だから新コンテンツ開発は肝要なのだと言える。」

メンバーが卒業してもBNK48のプラットフォームはまだ続く

現在2世代の期のメンバーがいるBNK48のTalent管理モデルは、メンバーが卒業(Graduation)、つまりグループを辞めることを発表したら、ビジネス・モデルをどう続けるのか。

ジラット氏 「プラットフォーム」であるBNK48のビジネス・モデルに理解を求めるという観点では、「サッカーチーム」と比較してみて欲しい。有名リーグの、例えばリバプールやマンUで「前衛」がチームから抜けたとしてもチームはまだある。なぜなら他のサッカー選手がいて、まだサッカー場とチームのファンが存続しているからだ。チームのプレーヤーに入れ替わりがあるのは普通の話だ。同様にメンバーらの「卒業」は普通に起こる話だ。過去に卒業したメンバーは6人いる。

「サッカーチームのシステムはスーパースターのサッカー選手がチームを辞めてプレーに精彩を欠くようになっても、チームを終了させるわけでも運営を休止させるわけでもない。BNK48のプラットフォームも同様でまだ継続できる。」

海外では加入してプラットフォームに長期間所属するメンバーらには、最高齢で33歳でもまだいる。なぜなら仕事の職業と見られているからだ。現在BNK48のメンバーには最年少で12歳、最高齢で23歳が加入し始めている。現在、大学を最優秀成績で卒業したメンバーが4~5人出ている。良い模範と言える。

3期生選考を来年に延期

BNK48ではTalentを有するメンバーを選考して2世代の期で51人が加入して仕事をしている。今年は3期生選考期間を延期した。従来では今年に選考しなければならなかったものだ。しかし2020年に延期する。なぜなら全51人が自身のポテンシャルを最大限に伸ばせる世話をしたいからだ。その次に3期生を伸ばす責務を続けて行う。選考では毎回約30人の加入するメンバーを選ぶ。

今年の初の「選抜」総選挙実施については、投票券販売が70万枚になり、ファンにとってかなりハードだったと言わざるを得ない。したがって大きな選挙は頻繁には行えない。海外では毎年1回実施している。しかしタイでは去る1月に第1回を実施した後、今後は目標設定を3年に2回の実施とするかもしれない。

「BNK48メンバーらは、いつもファンにBNK48の応援は無理をしない範囲だけにすべきで、グッズを全種類揃える必要はないと語って伝えている。」

しかし会社自身の立場としては、コレクション商品をいつも見い出す責任を負わなければならない。なぜならどの国とも同じモデルだからだ。と言うのは、楽曲販売だけをするビジネスは今の時代難しいからだ。楽曲ビジネスが力尽きて消えていっていることに映し出されている。10億回再生の曲でさえ、それを収入に変えることができていない。したがって楽曲ビジネスには販売(グッズ)がなくてはならず、多くのチャネルからの収入を見出さなければならない。